TATSコーポレーション社製骨肉分離機で
ミンチを作るしくみを解説
骨肉分離機とは
骨肉分離機とは、ミンチにしたい原料の硬さ(骨)と柔らかさ(肉)を圧力と比重などで分離してゆく物理的な技術です。回転するらせん状の器具(オーガー)が圧力と比重で肉を押し上げ、ろ過部の穴から、肉が切られて押し出されます。骨肉分離機がミートグラインダーと異なる点は、骨や皮、筋が過多の原料は使用できず、また肉だけでも機能しないことです。加えて原料の温度が低すぎたり、冷凍されたままでは分離が難しく、故障の危険性があります。骨肉分離機で生産されたミンチは、主に加工食品の原料として広く使われています。取引先は日本全国・海外にも進出しており、特に魚のミンチを作れる機種は世界で弊社の機器だけです。
骨肉分離機「TR Chiby」で
魚のすり身の原料が作れる仕組み
鶏肉などの加工工場で当たり前に利用されている骨肉分離機ですが、弊社では長年の研究を経てあらゆる水産資源から新しいすり身の原料を製造できる骨肉分離機「TR Chiby」ができました。魚の中骨、ドレス、未利用魚などからすり身の原料ができ、実際に「鮭の中骨からおとし身つくり」「サバのドレスからサバのすり身やナゲット生産」などに利用されています。「TR Chiby」は小規模工場向けのブロイラー、成鶏、魚用セパレーターとなります。ミンチができる仕組みとしては、原料の魚を回転するオーガーに投入すると、スクリーンの穴から肉がミンチになって外へ押し出されます。骨や皮、筋は先端に押し出され、粉砕されてから排出されます。それぞれの魚種で適正な圧力をかけることで、魚肉をミンチとして分離します。時間と手間をカット。高い歩留りを実現します。
このような工場にオススメいたします!
骨肉分離機「TR Chiby」は小型で背が低く、1~2名で作業が行える点が特徴です。また、キャスター付き・取り外し洗浄が必要な部品を減らしているため、設置場所の移動やメンテナンスも簡単です。「TR Chiby」は以下のような加工工場にオススメです。
- 品質の高いミンチで差別化を図りたい工場
- 原料が少量しかない工場
- 製造コストを安くしたい工場
- チキンミンチを短時間しか生産しない工場
平岩熱学では2021年よりTATS(タツ)コーポレーション社製の骨肉分離機の販売、機器メンテナンス、ミンチの品質検査事業を展開しています。また『TR Chiby』以外にも中量生産向けに「TPミンサー」、大量生産に適した「タツマスターBFT」など、生産量に合わせた各種骨肉分離機を扱っています。原料、生産能力に合わせて大型~小型まで各機種最適な骨肉分離機をご提案いたします。各メーカー機種のオーガ研磨、スクリーン研磨、メンテナンス、ミンチの品質検査も賜りますので、気軽にご相談ください。